8月29日放送の「ガイアの夜明け」。これからの管理職に必要な部下との接し方としてワーキングマザーの従業員との関わり方をリポート。
女性の社会進出が一般的になってきて久しい昨今、ワーキングマザーの部下を持つ独身の管理職も増えてきてます。そんな中、管理職が、いかにワーキングマザー従業員達と効果的なコミュニケーションをとり、職場を活性化するかが、企業にとって喫緊の課題となっています。
今回は、ワーキングマザーの生活を実際に体験するというユニークな研修を行っている、リクルートマーケティングパートナーズの管理職の実体験をまとめました。
目次
イクボスブートキャンププログラム
この会社では管理職を対象に、大変ユニークな「イクボスブートキャンププログラム」という研修を行っています。管理職がワーキングマザーへの理解を深めるための研修です。
管理職ではまだ結婚してない方も多く、育児の経験をしていないために、ワーキングマザーの実態や気持ちを理解することがなかなか難しい状況にあります。
実際の研修では、管理職の社員が実際に、ワーキングマザーの家にお邪魔し、子育てを体験します。
今回放送されていた研修先のお子さんは、小学一年生の娘さんと、3歳の次女、そして1歳の三女という構成。
研修初日
研修初日、管理職の男性は、子供達と仲良くなるためにおもちゃ遊びをしていましたが、それだけで手がいっぱいで家事まで手が回りません。結局、お客様気分が抜けないまま終わってしまいました。
研修2日目
2日目は管理職の男性が家で子供たちのために食事を作ってあげることになりました。しかし、自炊はめったにしないないこの管理職の方、スマホ片手にレシピを調べながら、料理に精を出すも、結局、時間通りに夕食を作ることができず、お母さんに助けてもらう羽目に…
やはり手慣れてないせいか時間がかかってしまい、普段よりは1時間遅れ。子供たちには、「まだー?」と聞かれてしまう始末。
お母さんからのフィードバック
研修の半ば、お母さんからは「まだまだワンオペ育児には慣れておらず、人を頼りにしてしまってる様子なので、次は誰にも頼らず1人でやりきることを目標にしてください」というフィードバックが。。
なかなかすぐには子育てには慣れるものではないので、ある意味仕方ないかもしれませんね。
研修最終日
そしていよいよ研修最終日、ワンオペ育児で料理と家事をこなし、同時に子供たちの面倒を見るという荒行に挑戦しました。スマホ片手に料理をしている最中に、長女からバレエのノートを見て判子押してと言われタジタジに。
そして料理ができる直前には、子供たちが喧嘩を始めてしまいましたが、料理に手がいっぱいでなかなか仲裁に入れませんでした。
研修を終えて、管理職の男性は、「働くママの生活は大変なんだな、凄いんだな。もっとワーキングマザーのケアをしていかなければ」と正直な感想を語っていました。
そして、研修後は研修を通した心理的変化から、ワーキングマザーの部下に対して積極的に声をかけたり、育児と両立する上で働きにくいところはないか、希望はないか、と定期的にコミュニケーションを取るようになっていました。
まとめ
このような研修は素晴らしい取組だと思いますし、このような会社を挙げての泥臭い地道な取組が、きれいごとでは実現できない日本の女性の社会進出を後押しすることにつながるんだと思います。