8月3日放送の「カンブリア宮殿」にて、東京・赤羽の信用金庫の特集がありました。最近ひそかに話題となっている赤羽。その様々な魅力をバックアップする存在である、城北信用金庫に密着取材されていました。
なんと、赤羽商店街の大半(約8割)が城北信用金庫と取引、また北区・荒川区にある約9割の中小企業との取引をしているとのこと。信頼の高さが伺えます。今回は、その独特のサービスが紹介されていました。
以下では、簡単に信用金庫設立経緯を振り返ったあと、サービスの特徴を見ていきます。
目次
信用金庫の成り立ち
そもそも信用金庫の生い立ちはご存知でしょうか?恥ずかしながら私は詳しく知りませんでした。
明治時代に貧しい人のために信用組合が誕生し、その後1951年に法律が制定され、庶民や中小企業のための金融機関として信用金庫が設立されたそうです。
銀行との違い
大きな違いは、取引先の規模。銀行が大企業や中堅企業と取引するのに対し、信用金庫は従業員300人以下又は資本金9億円以下の中小企業と取引しています。日本企業の99.7%は中小企業ということを考慮すると、日本における信用金庫の重要性はとても高いということがわかりますね。
城北信用金庫のサービス
1.年金支給日のプレゼント
地域密着型の地方金融機関として、お年寄りを特に大事にされていました。例えば、年金支給日に季節の品をお年寄りに手渡しでプレゼントするというサービス。お年寄りとのコミュニケーションを促進していくという側面もあり、とても温かみを感じるサービスですね。
接客サービスの質もよく、お年寄りからは、担当者の接し方が他にくらべ「親切」「親しみやすい」と好評です。
2.集金サービス
例えば、毎月定期で積み立てているお客さんの家まで信金担当者が行き集金をするというサービス。わざわざ、銀行窓口までいく必要がないため、お年寄りや多忙な方を中心に人気となっています。
城北信用金庫では、お年寄りとの何気ない日常会話も重視しており、お年寄りもとても楽しそうに担当者と会話していました。このサービス品質が差別化につながっていると思われます。
3.振り込め詐欺対策
警察の連絡先入りのステッカーを作成しお年寄りに配布。また、大金を振り込もうとするお客さんには、声掛けを徹底した結果、昨年度は1億3100万円の詐欺を未然に防止しました。
まさに庶民の味方としてお客さんの心を掴んでいますね。
4.中小企業へのフォローアップ
城北信用金庫は、融資先の中小企業に対して、常に手厚いフォローアップをかけており、経営者の様々な相談にのっており、経営者の心強い味方となっています。
取材日には、城北信用金庫理事長の大前孝太朗氏が自ら融資先に趣き商品(靴)を試されていました。大前さんは理事長でありながら、普段から融資先を回っているとのこと。トップ自ら現場を見てお客さんと密に接することは金融マンの基本だということです。素晴らしい考え方ですね。
まとめ
大企業に勤めていると、あまり付き合いのない信用金庫。街を元気にするため、日々アイデアを考え、サービス向上に努めていらっしゃるんですね。日本を支えている金融機関として敬意を表したいと思います。