今回は、TOEFLのReading・Listeningの概要とポイントについて、解説していきたい思います。
なお、各セクション別の攻略法・勉強法については、次回以降に詳述させていただきます。
1. Reading (60-80分)
アカデミックな長文読解問題で構成
■問題数:3-4パッセージ(各パッセージ約700語、12-14問)
出所:ETSホームページ
各テーマ(パッセージ)20分間で、約700語を読解しつつ、12から14問の問題に解答しなければなりません。TOEICの読解問題に慣れている人からすると、全く時間が足りないでしょう。
時間が足りなくなる原因として、
1.単語力が足りない
2.読解・解答の要領が悪い
3.読解スピード・読解力が足りない
の3つが挙げられます。
これら3つは、例えば、単語力がアップすれば読解力があがるというように相互に関連しているので、自分の弱点を定期的に把握しながら、バランスよく克服していくことが重要です。
2. Listening (60-90分)
講義と会話の2種類の問題で構成
■問題数:
・講義 4-6題(1題 3-5分、約500-800語、6問)
・会話 2-3題(1題 約3分、5問)
出所:ETSホームページ
Listeningは、単語の難易度、スピードの速さ、内容の複雑さ、訛り(アクセント)のバラエティ、のすべてがTOEICよりも数段階上になっています。また、Listeningだけで90分もの長さがあるため、集中力を保つこと自体が大変です。
単語力については、Readingセクション対策の単語力強化がそのまま役に立ちますが、聞き取り力アップについては、それなりの専門トレーニング期間が必要になります。また、集中力アップは、直接的なトレーニング方法はないのですが、英語力が底上げされてくれば自然と集中力が増してくるようになります。
TOEICのリスニングで400点ほど取られている方だと、TOEFLでは18〜20点(30点満点)のレンジに入ってくると思います。しかし、ご存知のとおりリスニングは体育のようなもので、単に単語量を増やせば伸びるというものではありません(もちろん、単語は全てのベースですので単語量増加は必須ですが)。日々、リスニング教材や英語ニュース、ドラマを観てやっているつもりになっていても、なかなかスコアが伸びてこないため、モチベーションが続かずに挫折してしまいがちです。
また、日本には適度なリスニング素材が少なすぎると思います。確かに、インターネットに上に無料の教材や動画が溢れてはいますが、CNNなどのニュース番組をテレビで観たいといった場合には、ケーブルテレビ契約をしないといけないなど、何かとお金がかかってしまうケースが多いと思います。高額の英会話スクール費用など、なぜ日本はこれほどまでに英語学習にお金がかかってしまうのでしょうか?東京オリンピックを控え、日本人の英会話レベルの底上げが急務であるはずなのに、政府含め仕組みの構築が遅すぎ・非効率すぎると思います。
話が逸れてしまいましたが、リスニングトレーニングを挫折せずに継続させるコツについては、後日改めて書かせていただきます。もちろん、ほとんどコストがかからない方法を紹介します!